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私たちは日本酒製造における二酸化炭素排出ネット・ゼロを達成しています。
福寿(FUKUJU)は、宝暦元年(1751年)の創業以来、日本一の銘醸地(※)である「灘」において酒造りを行ってきました。灘が銘醸地として栄えたのは、六甲テロワールと呼ばれる気候風土と大きく関係しています。その中でも、神秘の水として知られる「宮水」は重要な役割を果たしてきました。
「宮水」には、酒の発酵に大きな影響を与える「リン」や「カルシウム」などの栄養分が多く含まれています。これらは雨水が六甲山にある花崗岩の地層を通ることでもたらされる六甲テロワールの賜物です。この宮水を使って醸す酒が、歴史的に数多くの人々を魅了してきたのです。
※ 出典:国税庁
平成29酒造年度全国の日本酒の生産量は、419.822キロリットル。そのうち灘は20.9%(86,324キロリットル)の生産量を誇る。
福寿は「宮水」を自らのアイデンティティとしながら品質を高めてきました。江戸時代から多くの人々に愛され、親しまれてきましたが、創業以来270年を超える歴史は決して平坦なものではありませんでした。特に第二次世界大戦や阪神淡路大震災は、甚大な被害をもたらし蔵の焼失や倒壊につながりました。それでも福寿を贔屓としてくださるお客様のご支援を受けながら、この土地固有の水である「宮水」の力を信じ、再び酒造りをしたいという強い思いから再出発することが出来たのです。
特に水の分野では、「宮水」だけでなく複数の水をブレンドし用途に応じて使い分けることが理想的な味わいに直結することから、水の特性を研究し「水の力を活かした」酒造りを徹底的に追求しています。
この製法を用いて以降、国内外での評価も高まりノーベル賞の公式行事の提供酒に選ばれるなど、多くの方々に知っていただける機会を得る事ができました。
福寿は、伝統を継承しつつも、常に変化を恐れず、革新的な取り組みを行ってまいります。福寿を体験することが、日本酒の新たな魅力に触れるきっかけになり、日本酒の奥深い魅力の扉になることを願っております。
水の力を活かす「福寿」
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